新たな令和の時代に、支部長を拝命しました上田です。時代の始まりを力にして頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、会員を始め皆様には日頃から協会活動に多大な支援を頂いています。この場を借りて、御礼申し上げます。
さて、中部支部の活動も50年となります。人生に例えれば、「40にして惑わずから、50にして天命を知る」の段階です。昨今の当業界を取巻く状況は、「働き方改革」と「国土強靭化施策の遂行」の両立の要請に見られるように「惑う」面もあります。しかし、本筋としては、「自律」を促す「改正品確法」の成立が示すように、「天命として惑わず進む」の状況にあると判断することが正しいと思います。
支部活動も、この間に大きく変わったといえます。当初は、会員相互の交流や親睦、情報交換、技術研修が主体でした。その後、コンサルタント業の「自立」を目指し、地位の向上や職業の理解を深めるため、広報をはじめコンサルタントフェアのような社会活動や発注者との意見交換会等に力を入れてきました。こうして職業としての発展と社会的地位の向上に大きく貢献しました。その結果、大学等での「建設コンサルタント」の知名度は格段に向上し、公務員、建設会社とともに、建設業の中での主要な職種として位置づけられました。
また、このような協会活動等により、公共事業についても重要性が多くの方々に理解され、その結果「国土強靭化」施策につながりました。しかし、依然多くの課題が存在します。社会資本整備という錦の御旗の下で今まで隠れていた建設コンサルタントの「責務、責任」や企業としての「魅力、生産性、経営安定」、個人としての「働き方、キャリアパス」などが問われています。協会は、これらの課題について発注者等関係者の皆様と連携し対応するとともに、より一層の自助努力により解決を図ろうとしています。これからの50年に向かい、皆様方とともに歩んでいく決意です。